モーリシャス島で見られる不思議な光景

東アフリカ、マダガスカルの東約900キロメートルに位置するモーリシャス島は、
国をあげて観光に力を入れており、洗練された町並みや美しい海とビーチが魅力的です。
世界で2番目に空気がきれいな場所と認定された、
天国と称されるほどの美しい島でもあります。
ショッピングモールやレストランに出かけるのに、ヘリコプターを使うセレブもいれば、
気楽に泊まれる1泊1万円もしないようなリーズナブルなホテルも存在します。
治安は良く、安いホテルにもプールがあり、インターネットが楽しめるなど、
サービス内容は至れり尽くせりで、満足できること間違いなしです。
そのモーリシャス島の南西部には、海に滝が流れ込んでいるように見える、
不思議な現象で有名な場所があります。
砂やサンゴ礁の流出が原因で起こる摩訶不思議な現象で、
空から見ると息をのむような美しさです。
見る角度によって、海の色がコバルトブルーだけでなく緑や白が混じり、
あたかも滝が流れ落ちているかのように立体的に見えるだけですが、
錯覚とわかっていても目が離せないほどの絶景です。

どのように滝が出現した？

錯覚現象とはいえ、他にない「海の中の滝」はどこから見られるのでしょうか。
それは、島南西部の上空から下を見た時だけに姿を現す幻の現象ですが、
実際にその場所は穏やかで、水深10メートルの静かな海になっています。
モーリシャス島の周囲はサンゴ礁に囲まれており、そのサンゴ礁が波で破壊され、
くぼみに壊れたサンゴ礁が流れ込んで堆積し、そこへ海水が砂などを運んでいます。
海流の条件が合わさったことで、滝のように見えるだけなのです。
つまりヘリコプターなどで上空を飛ばない限り、この現象を見ることはできません。
モーリシャス南西部には、他にも不思議な光景が数多くあります。
世界遺産に登録され、海抜556メートル、巨大な玄武岩の一枚岩でできている山や、
ライオンと一緒に散歩できる施設もあります。
七色の大地と呼ばれる、地面に虹を描いたようなスポットもあります。
大地に含まれる火山の鉱物が、大気と化学反応を起こして色がついたと言われます。