サトウキビ畑への変貌

モーリシャスはインド洋に浮かぶ小さな島で、
アフリカ大陸に近く日本の沖縄本島より少し大きい位の広さです。
南部海岸の一部以外島はサンゴ礁で囲まれています。
熱帯性気候で1年の気候は湿度の高い夏と乾燥した暖かい冬の2つの季節です。
夏季には熱帯性の暴風雨のサイクロンが発生する事もあります。
モーリシャスは様々な国の植民地としての歴史を繰り返してきました。
最初にこの島を発見したのはポルトガル人でしたがこの島を使う事はなく
時々航海の中継基地としての役目しかありませんでした。
その後オランダの植民地となり砂糖の苗木を持ち込みましたが、
砂糖の生産はうまくいかず積極的に始めたのはフランス人とイギリス人でした。
オランダからフランスへと領有権が移動すると砂糖工場が作られ畑も広大になりましたが、
ナポレオン戦争で勝利を得たイギリスへと領有権は移り、
インドから労働力としてたくさんの奴隷が集められ、
さらにサトウキビ畑と砂糖工場が増えていきました。

モーリシャスの植民地からの独立

モーリシャスは植民地の歴史の長い島ですが20世紀になると独立しました。
ヨーロッパの国々の植民地時代が長かったためか多民族、多宗教の国家です。
18世紀に作られた広大なサトウキビ畑がひろがりラム酒も有名です。
モーリシャスの産業はサトウキビ産業が盛んでしたが独立後は観光業、
繊維業を中心とした輸出型産業が発展しモノカルチャー経済から脱出しました。
輸出加工区での繊維産業の急速な発展で労働力が不足しています。
繊維業の発展によりアフリカ諸国の中では裕福な国になり
一人当たりの国民所得は最高水準になりました。
ヨーロッパのブランド製品がモーリシャスで作られており
高品質なものを安く購入する事ができます。
観光業も盛んで「インド洋の貴婦人」と呼ばれています。
高級リゾート地として知名度は高くセレブの集まる島として有名です。
観光の一つとして、モーリシャスの歴史も感じられる
広大なサトウキビ畑を訪れてみるのも良いかもしれません。