スリランカの歴史について
スリランカの歴史と新婚旅行
スリランカは、正式名称スリランカ民主社会主義共和国であり、
古くは獅子国と呼ばれており、ヒンドゥー教の聖典の一つである、
「ラーマーヤナ」の舞台とも考えられている国です。
又、この島は、旧約聖書の創世記に登場する、
「エデンの園」を追放されたアダムとイヴが訪れたとする伝説が残っており、
自分達の新婚旅行と重ね合わしてしまいます。
スリランカは紀元前543年より、
ウィジャヤ王が世界遺産「聖地アヌラーダプラ 」に都を定め、
紀元前3世紀には世界遺産「ダンブッラの黄金寺院」が、
150メートルの岩山の中腹に石窟寺院として建造されており、
その後増築を重ねられ12世紀末にニッサンカ・マッラにより、
金箔処理が行われ黄金寺院と呼ばれる様になっています。
紀元前3世紀にマウリヤ朝のアショーカ王の弟マヒンダによって仏教を伝えられ、
多くの仏教施設が建造されています。
聖地アヌラーダプラのスリー・マハー菩提樹は、
紀元前288年にアショーカ王の王妃サンガミッタにより、
ゴータマ・ブッダの菩提樹の苗木を植樹した樹木であり、
人間の手により植樹された最古の樹木です。
スリランカの歴史と世界遺産の歴史
5世紀には、世界遺産で知られる中部州のマータレーにある古都シーギリヤが、
謀反を恐れるカッサパ1世により巨大な岩栓の上に要塞宮殿として建造され、
シーギリヤレディーと呼ばれるフレスコ画が有名です。
スリランカは、11世紀と13世紀にチョーラ朝の侵略を受け、
世界遺産で知られる「古代都市ポロンナルワ」を、
1297年まで断続的に王都とし繁栄しました。
古代都市ポロンナルワには、王宮やパラークラマ海、巨大立像ランカティラカ、
3体の石像ガル・ヴィハーラなどが残されています。
1658年にポルトガル領からオランダ領となり、1663年からゴールに城塞が建設され、
ヨーロッパ建築と南アジア地域の伝統が混在する、
「ゴール市街地とその要塞群 」として、世界文化遺産に認定されています。
1802年アミアン講和条約と1815年のウィーン会議により、
イギリスの直轄植民地領有が確定し、1948年に自治領として独立を果たします。
キャンディは、シンハラ人最後の王都であり、スリランカ仏教の聖地として、
仏歯寺や仏歯寺、王宮建造物群を含むキャンディの文化財が、
世界文化遺産に認定されています。